Published On: 2019.07.01Categories: 古民家の暮らし, 柴犬まり, 道具

「まり」のお気に入りの定位置は、庭の隅にある柘植の木の下です。
まるでまりの家のように、柘植の木が日差しからまりを優しく守ってくれています。

「まり」の家はすぐそこにあるのに、ほとんど入ったことがありません。

でも時々入るとこんな顔になります。

退屈すぎるといじけます。いつもは私が近づくとそばに寄って来るのに
「どうせ遊んでくれないんでしょ!!」
という顔で横目でうらめしそうに見つめます。

実はもう1か所「まり」のお気に入りの場所があります。それは・・・

縁側の下。
ここで大好きな宅急便のお姉さんや郵便のおじさんが来るのをじっと待ちます。
姿が見えたら一目散で出てきます。

「まり」のうしろに写っているのは、昔からうちにある大八車の車輪です。
父がまだ若い頃(といっても70代前半までですが・・)山の木を乗せて運んでいました。
この車輪を見ると、山や畑で黙々とものすごい馬力で働いていた父の姿を思い出します。

父が作った薪の山。お風呂もストーブも薪だったので、毎日毎日時間をかけて薪割りをしてお風呂を焚いてくれました。
鍛えていたおかげで、89歳の今も体のどこも痛くありません。
山から竹を切って肩にしょって降りてきます。5メートル以上ある竹の木をひょいひょいと運びます。

父は病院で先生に「頭の先から足の先まで異常ありません!」と背筋を伸ばして敬礼をします。
でもそのあと「ちょっと・・・ここが弱ってます。」と自分の頭を指さしていたずらっぽい目をして笑います。
父や母が元気で朗らかでいてくれることが、何よりありがたく感謝です。