

2025年10月18日、午前4時14分。
愛犬のまりが静かに息を引き取りました。


その少し前、寝ている私のそばで、まりが「コホン」と小さく咳をしました。
体を起こして様子を見ると、ほんのわずか吐いていたので、片づけながら
「まり、大丈夫? まり、大好きよ。」と声をかけ、頭や背中をなで続けました。
そうしているうちに、
まりの呼吸がすっと止まりました。
苦しむ様子もなく、静かな旅立ちでした。


まりは18歳と4か月生ききることができました。
18年という長い歳月のほとんどを、
まりはほとんど吠えることなく穏やかに過ごしました。
「まりは全然吠えないから、番犬にはならないねえ~。」
とよく言われたものです。
そんな子が、最後の3か月だけは、
寝返りを打てなくて、あるいはおしっこに行きたくて、
一生懸命に吠えました。
最後は白内障でほとんど目は見えず、
耳も遠くなり、
自分では寝返りもできない日々だったからです。


その声は、苦しみというより、
「おかあさん、ちょっと助けて」
と甘えるような響きで、
今思えば、それもまた愛おしい記憶です。

18年と4か月──
長い年月のようで、過ぎてみればあっという間でした。
旅立った今、
きっと天国で大好きな人と再会して、飛びついて喜んでいるだろうと思います。
一緒に楽しく散歩してたらいいなあ。
まりちゃん、私もいつかその輪の中に加われる日が来るから、待っていてね。
我が家に来られる度に、
まりに声をかけたり、撫でたりして
可愛がってくださった皆様に心からお礼申し上げます。
ありがとうございました。
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