Published On: 2020.12.14Categories: 古民家の暮らし, 道具

先日心がほんわかあったまる出来事がありました。

父が20年間乗っていた働き者の軽トラック。
今から8年前に、父の免許返納をきっかけにご近所さんへ嫁入りしました。

先日、そのご近所さんがサツマイモを28歳の軽トラックに載せて、うちまで持ってきてくださいました。
うちの駐車場に停めて、サツマイモを置いて帰ろうとしたら、
軽トラックが、うんともすんとも動かなくなってしまいました。

その時に
「実はこの軽トラックはエンジンが止まるようになったので、新しく軽トラックを買うことにしたんよ。」
と教えてもらいました。

そしてなんと
「明日新しい軽トラックに変えることになっている。」

とのこと。

家の駐車場で動かなくなったおかげで、
私は最後に軽トラックの写真を撮って、
「さようなら、長い間ありがとうね。」と撫でてお別れをすることができました。

くるま屋さんが来て、牽引して連れられて行く後ろ姿を見ていると、思わず胸が熱くなりました。

28年間働いてくれて、最後のお仕事が我が家にサツマイモを届ける事だったんだね。
最後の最後に姿を見せてくれて、お別れを言わせてくれてありがとう。

最近、古い物や長い間頑張っている物を見ると、なんだか胸が熱くなってウルウル涙がにじみそうになることが増えました。
(年とったせい??完全にそうだわ。。。)

↓この郵便ポストも、もう40年近く前からずっとこの位置にあって、働いてくれています。

↓この新聞入れは、私の祖父が日曜大工で作った箱です。
かれこれ45年ほど前に作ったものです。

もともと大工道具を入れてあったのですが、
新聞入れに代用。

庭の木を切って作った台の上に載せています。

もう錆がきているポストを、買い替えようかとも思ったのですが、
(茶色の渋いポストの方がマッチするかなあ~と思ったりして・・・。)

新しい物はいつでも買える
と思い直して、もう少しこの定位置にいてもらいます。

人にも寿命があるように、物にも寿命があります。

できる限り、使い切ってあげたい。
長く使ってあげたい。

物って一度家に入れると、なかなか手放せなくなりますよね。

そう思うと、物を購入する時、

吟味する必要があります。
使い切る覚悟が必要になります。
(大袈裟かな?)

お気に入りの物、愛着のある物だけに囲まれた
居心地のいい空間。

そんな空間で心軽やかに暮らすのが、今の私の憧れの暮らしです。