Published On: 2021.01.27Categories: 古民家の暮らし, 道具

今日は雨上りに、気持ちの良い青空が広がりました。
透明感のある冬の青空、大好きです。
青空と山の写真を撮ろうと、少し高い所に上がってシャッターをきると、瓦屋根も写りました。

「ん?鬼瓦に据え付けられている顔が、お多福さんではない!?」
いつも目にしている一階の屋根の鬼瓦のお顔を、お多福さんだと思いこんでいた私。。。

↓アップにしてみると・・・もしや男の人??
え~どういうこと??

 

↓最初の写真も慌ててアップで見ると

なんという事でしょう!
お多福さんとはまるで違う人!

調べてみると、大黒様でした。
びっくりするやらありがたいやら・・・。

 

こうなってくると、母屋の屋根も確認しなきゃあと、撮った写真がこちら↓

 

アップにすると、先ほどの大黒様よりも大きな口で笑っている大黒様でした。
大黒様と鶴と松。そして波と唐草模様。

 

反対側は
恵比寿様と亀と松。そして波と唐草模様。

恵比寿様は、頭巾が前に突き出しています。
遠くから見ると恵比寿様がお多福さんに見えてしまって
私は長らく(30年ほど・・・)お多福さんだと思い込んでいました。

妹のかめ代に聞くと
「えっ?お多福さんだと思ってた!!」
と私と同じ反応でした(笑)

 

こちらの屋根は、大黒様と亀と波
(亀や波の形もよく見ると少しずつ違っています。)

 

反対側は、
恵比寿様と鶴と波

鬼瓦は、屋根の一番高い所で、雨風や太陽の強い光に耐えて頑張ってくれてるんだなあ。
高くて人からはあまり見られない所で、厄除けや招福の役目を担ってくれてたんだなあ。

と改めて感じました。
(お多福さんがたくさんいる・・・と思っててごめんなさい💦)

 

昔の鬼瓦も少し残っています。
打ち出の小槌や
家紋の「九曜紋」
家の守り神 鬼瓦 ~古民家のプチリフォーム・庭編~

 

火事を防ぐ「水」「波」などの形の瓦。
今では庭にオブジェとして飾っています。

 

最後に見つけたこちらの大黒様。
可愛い笑顔です。
災いを鬼の顔で退散させる鬼瓦とは違って、
逆に災いを大黒様の笑顔で笑い飛ばし、福を呼び込むこの飾り瓦。

いつも大笑いして陽気な父が、なぜこの瓦を選んだのかわかる気がします。
福々しい大黒様の笑顔を見ていると、ご利益がありそうな気がしてきました。

今まで気づくこともなかった飾り瓦。
他にも多種多様な彫刻があり、多くの種類の瓦があるそうです。

青空に向かって、縁起のいい「福の神」の破顔が輝いています。