Published On: 2021.01.02Categories: 古民家の暮らし, 部屋のしつらえ

あけましておめでとうございます

元旦の朝は、うっすらと雪景色でした。

朝日が新雪をゆっくりと溶かしていきます。

柴犬「まり」の初散歩。

じっと朝日を浴びるまりです。

 

庭の松の雪が少しずつ解けてきました。

雪景色の庭を見ながら

床の間の

「鶴舞千年松」

の書と向き合います。

~鶴は舞う千年の松~

長寿を象徴する松の枝に、鶴が舞う雄大な詩です。

今年はうっすらと雪をかぶった松の枝をイメージしました。

千年という月日を生きてきた老松。
白くうっすらと雪をかぶった老松の上を、千年の寿命を持つ白い白い鶴が舞います。

毎年お正月に掛ける書です。

対句として

「亀遊万年池」

があるそうです。

「鶴は千年、亀は万年」
と言いますが、不老長寿を願った縁起の良いめでたい詩です。


(昨年の写真です。)
南天・千両万両の記事→新春のお喜びを申し上げます

 

部屋には「鶴と松」の絵の古布で母が作ったタペストリー

 

祖母の嫁入り道具にかけていた古布で作った鶴亀のタペストリーも、毎年飾ります。
冬のしつらえ~古民家再生/玄関・ダイニング編~

 

 

日が高く上った頃には、雪も解けました。
庭の、空に向けて天高く伸びた松を眺めます。

季節を超えて緑の葉を茂らせる縁起の良い松。
その松の老木は長寿のしるしだそうです。

 

私が生まれる前から、同じ場所で静かに存在してきた老木です。

 

御用の松も、先祖の方々が大切に手をかけて今ここにある
と思うと、背筋が伸びる気がします。

 

古来より人々が願い求めてきた長寿。

そして今日本は「人生百年時代」を迎えています。

これから先、子孫の時代になっても
長寿を願い喜び明るく笑い合える、そんな世の中でありますように。