Published On: 2020.08.09Categories: 古民家再生, 部屋のしつらえ

空き家をリフォームやリノベーションして地域活性化につなげる活動がニュースでよく取り上げられます。
「私の経験も何かの役に立てたらいいな。」
と思って、「楓花」のリフォームの紹介をしています。

先日は納戸の東側の壁のリフォームの紹介でしたが、
古民家再生/浪漫の部屋①
今日は西側のリフォームです。
実は西側の襖の中にミニ床の間が隠れていました。

この開き戸を開くと

中の床にはベニヤ板を貼っていて
上の方には(見えませんが・・・)ハンガーを掛けるポールがあります。
洋服を収納するためにミニ床の間をリメイクして使っていました。

そこで、大工さんに元の姿に戻してもらいました。
床には家にあった煤竹を貼って

壁には珪藻土を塗ってもらいます。
今の時期は籠に蓼の花を活けて・・・

もともとあった壁を横切る木の湾曲が活きてきました。
今まで隠れていた木が主役になっています。

 

上の横木には扉をつけていたために四角い穴が開いていますが、そんな傷も味わいとして残します。

 

畳はへこへこふわふわしていたのでフローリングに変更。
↓自然塗料の『いろは』の神代色を息子と2人で塗りました。
1度塗っただけではムラが目立ったので、2度塗りします。
(汚れた缶の写真でごめんなさい💦)

2度塗りしてもまだ所々ムラがありますが、それも思い出です。
床材は杉板にしました。杉は柔らかいので傷はつきやすいのですが、足の裏に感じるぬくもり・温かさが好きです。
傷がついてもそれも古びていく感じがしていいかなって思います。

 

床と柱と桟の色が揃うと統一感が出ます。

 

ミニ床の間に照明も付けたので、離れて見てもぼんやり灯りがともります。
灯り(照明)の大切さを気付かせてくれたミニ床の間です。

そして大正浪漫に憧れているので、和室だけれど絨毯を敷いてみました。

 

柱や桟が直線なので、ミニ床の間の湾曲した木がアクセントになっています。

 

ミニ床の間には、母が庭の花を摘んで活けます。

↓昨年の秋にはススキをさりげなく活けて・・・
数年前までは秋になるとススキがたくさん風になびいていたのですが、最近ススキが少なくなってきました。
今年の秋はどうかなあ~と話しています。

ほんの半畳のミニ床の間ですが、
この部屋で一番心惹かれる空間になりました。