Published On: 2020.08.16Categories: 古民家の暮らし, 発酵食品と保存食

お盆前猛暑の中、山の上のお墓を汗だくで掃除していたら、なんだかフラフラしてきて慌てて中断。
エアコンの効いている部屋に戻って、

梅ジュースをごくごく。
ふぅ~、あま~い!!(初夏の楽しみ~梅とラッキョウと山椒と~)
梅エキスをひとなめ。
う~ん、酸っぱあい!!
ついでに梅干しも一粒。
しょっぱ~い!!
梅梅梅のトリプルです(笑)

なんだか元気が出てきた感じがするのは気のせい?

梅エキスは6月に収穫した青梅で作りました。

青梅をすり下ろして木綿で絞ってから弱火にかけます。
その際ホーロー鍋か土鍋がいいです。
梅は酸が強いので、ステンレス鍋は向きません。
でも我が家には、ホーロー鍋はなくて・・・。
(仕方ない・・・大きいけれど土鍋を出そう)
とふと目に留まったのが、ホーローの保存容器。
味噌を入れて使っていたのだけど、ちょうど味噌が無くなって洗って水切りしていたのが目に入りました。

そうだ!!
保存容器だけど、ホーローだから火にかけられる!!

という事で、保存容器で梅エキスを作りました。
あくを取りながら弱火でじっくり。色が変わってとろっとしてきたらできあがりです。

夏のこの時期、お腹の調子がよくない時も梅エキスをひとなめで大丈夫!!
小さい時から母の手作り梅エキスで育ったので、完全に盲信しています。
梅1㎏から少ししかできないので、貴重です。(↓梅干し3個分ぐらいの量です)

↓左の梅干しは、赤紫蘇を使わずに漬けた白干梅。
塩抜きをして「はちみつ漬け」を作るために、「白干梅」にしました。

6月に、熟して落ちてきた梅をきれいに洗ってヘタをとり、しっかり水分を取ってから

18%(15%~20%の間くらいで漬けています。)の塩に漬けて重石をしておくと、しばらくすると水分が上がってきます。

そして梅雨明けに土用干し。
今年の夏土用は、7月19日から8月6日までの18日間です。
雨が続いて梅雨明けも遅かったので、今年は8月に入ってから3日間干しました。
8月初めはまだ太陽光線が強すぎずちょうどよいくらいに干しあがりました。

太陽光線に含まれる紫外線の強力な殺菌効果でしっかり殺菌。
水分をとばして保存期間を延ばします。そしてなぜか日光に当てると皮や果肉がふっくら柔らかに。
昔から太陽の恵みを利用して様々な食材が作られてきた理由がわかります。

漬けていた甕や梅酢も一緒に日光に当てます。

それにしても今年の紫外線は強すぎて・・・。
紫外線はお肌には大敵とよく言われるけれど、命にかかわるほどの強さです。

そんな猛暑をなんとか「梅」で乗り切ろうと思っています。

調べてみると、日本の伝統食『梅』は「三毒(食・血・水の毒)を断つ」とか「一日一粒で医者いらず」と古くから言われているそうです。
実際に梅のポリフェノールにはアンチエイジング(免疫細胞活性化)、クエン酸には血液サラサラ疲労回復効果が期待できるそうです。

ミネラルも豊富なので暑い季節の熱中症予防に最適かも!!