Published On: 2019.07.23Categories: 古民家の暮らし, 道具

8年前からコツコツと古民家のプチリフォームを続けています。
スッキリ気持ちよく生活するためには「もの」を減らすことは不可欠です。
たくさんの「もの」を「ありがとう」と言いながら手放しました。
けれどその際「古いものはなるべく捨てないでリユースする」という事を心がけています。

この漬物の重石。家のあちこちに転がっていました。とても重いので持ち上げるのも一苦労です。
木製品や陶磁器と違って壊れることも少なく、そのままの形で残っています。そこで、

コロコロ転がして家の上り口まで運んで、踏み石にしたり

水道横にオブジェ風に置いたり

腐りかけた階段を支えてもらったり(階段、早く大工さんに直してもらわないと・・・💦)

漬物石を置く台になっていたり(笑)

「まりの家」と柱の隙間に置いて通り道をふさいだり。
(石がなかったら、まりが柱の周りをグルグル回って、鎖が短~くなってしまうのです。)

半分に割れた石はドアストッパーにしたり、いろいろな所でリユースしています。

そして家のあちこちの石を集めていて様々な模様があることを発見!
真ん中に穴があいていて、筋模様があるもの。

1つ穴があるもの

2つ穴があるもの・・・

「漬物石だけではないなあ~。臼もありそう」と思って父に聞いてみると、
やはり石臼だったことがわかりました。
昔は上の穴から米を入れて挽いて米粉にして団子を作ったり、炒った大豆を入れて挽いてきな粉にしたりしていたそうです。
「炒りたて挽きたての米粉で作ったお団子は美味しかっただろうなあ~」
昔の味を想像します・・・

画像をお借りしています

今ではもう使わなくなった餅つき用の臼は、メダカを入れて飼おうと物置から引っ張り出して必死で運んだのですが・・・
のら猫ちゃんが、時々来るので断念。どう使おうか思案中です。

存在を知られることなく隅の方でほこりをかぶっていた「もの」を、見つけてきれいに磨いて再生する作業は手間はかかりますが、
「もの」が今一度命を得て喜んでいるように思えて、ほんわか幸せな気持ちになります♡

「百年近くの時を超えて今私の目の前にある」という時の重みと、その「もの」と私の縁を感じるひと時です。