Published On: 2020.02.11Categories: 古民家の暮らし, 道具

店名を決める時「楓花」の前に『山の薫りのおもてなし』と付け足しました。
お茶の薫り・珈琲の薫り・麹の薫り・出汁の薫り・燻製の薫り・四季折々の花の薫り・雨の薫りなど、薫りにこだわっています。

その『薫り』の1つがほうじ茶の香りです。
開店当初から、秋になるとほうじ茶を炒って香りを楽しんでいます。
緑の緑茶を炒ると

煙がモクモク。焙じた香ばしい香り。部屋が香りで満たされます。
火を止めるタイミングが毎回難しいです。

できたてのほうじ茶。時々少し苦めです。(苦笑)

実はずーーーっと気になっていたのが『香炉』
せっかくの『香炉』が使われずに、ただの飾りになっていました。
「お香」はとても難しそうでハードルが高くて敬遠していたのですが、
友人が京都の「香りのツアー」に誘ってくれて『松榮堂』のお香を購入しました。

私は特に香木に興味がありました。
「木そのものに芳香がある」って浪漫を感じます。

自然が作り出す香木の香り。
『沈香』と『白檀』
「水に沈む香りのする木」なので「沈水香木」略して『沈香』。
インドの最高品質の物が『老山白檀』だそうです。

パンフレットで調べてみると、お香のたき方には「空薫(そらだき)」と「聞香(もんこう)」があります。

今日は「空薫」に挑戦します。
香木と香炉、炭、灰を準備して、まず炭に火をつけます。

炭がおこったら、灰の上に置いて灰を温めます。
温まった灰の上に香木を置いて香りを聞きます。
『沈香』の薫りははなぜか懐かしい気がします

『白檀』の香りがたゆたうと、ゆったりと時間を過ごしたくなりました。

長年使わなかった香炉たち。
素人の自己流のやり方だけど
やっと香をたくことができて喜んでいるかな。

香木のかわりに『練香』↓でも楽しめそうです。

こちらは『伽羅を使った線香」。
伽羅はとても貴重だそうで、お値段もお高いです。
私には高価すぎましたが、友人が購入したので写真を撮らせてもらいました。

様々な線香。
その時々で香りを変えて楽しむのもいいですね。

今日はラベンダーの香り。
黒いお盆の上に置いて、香りだけでなく煙のゆったりした動きも目で楽しみます。

今日は自己流だけれど香りを楽しむことができました。
明日も豊かな香りに包まれる時間を持ちたいと思います。