「壁が息をしてる~。家が喜んでる~。」
と言ってハラハラ涙を流した妹かめ代。
8年ほど前に実家のキッチンとダイニングを
リフォームした時の出来事です。
それまで実家のキッチンとダイニングは、洋風と和風、アジアンが混ざっていました。
洋風のテーブルセットやソファーセット・照明・ピアノ。
ピアノの上には、ドレスを着た女の子のお人形や薔薇のフラワーアレンジメント。
籐の椅子や、インドの置物、和の暖簾や色とりどりのパッチワークなどなど・・・。
壁や柱や梁にはベニヤ板を全面に貼り付けて、
白いクロスを貼っていました。
当時、キッチンで薪ストーブを使っていて、クロスが黒ずんできたので張り替えることになりました。
両親はクロスの上から新しいクロスを貼ればいいと考えていましたが、
私はどうしても元の和の姿に戻したくて・・・。
両親を説得すること数カ月。
粘りに粘って説得に成功!!
プロに頼んで、クロスやベニヤを剥がしてもらい壁には珪藻土を塗ってもらいました。
柱や梁も出して、黒く塗ります。
照明も和風の物に変更。
もとの和のキッチンが戻ってきました!!
柱が壁が、ベニヤを剥がされて息を吹き返しました。
思わず深呼吸。
妹かめ代と2人でしばらく壁を眺めました。
壁を見て泣く姉妹です(笑)
↑Before
キッチンが和空間になると、
続き間のダイニングの壁や天井も気になります。
↑After
覆っていたクロスを剥がしてもらって、
梁を出します。
↑隠れていた梁や柱を出すと、
部屋が味わい深い雰囲気になりました。
私は実家を片付け始めた時に
すっきり片づいた気持ちの良い和空間
を目指しました。
もし、私が「和空間」という理想のイメージを持っていなかったら、
母と相談しながらいらないものを手放して、物の量を減らすことしかできなかっただろうと思います。
「なんとなくちぐはぐな多国籍のダイニングキッチン」
になっただろうなと想像できます。
それはそれでいいのだけれど、きっとすぐにリバウンドします。
なぜなら、理想のイメージがない統一感のない部屋には、次々と物が入り込む余地があるからです。
これいいなと思ったら買ってしまいます。
一度家の中に入ってくるとなかなか減らせません。
際限なく物が流入し、元の木阿弥です。
実家を片づけはじめた頃は、まだ整理収納や片づけ収納の資格を取る前だったのですが、
たまたま理想をイメージできていた
のが幸いでした。
母ともイメージを共有して、
和の空間に合う物だけをチョイス。
物が一気に減りました。
物が少ない和空間に、洋風の物を置くとなじまないので、置く気になりません。
そしてすっきり片付いて快適に暮らしていると、物を増やしたくなくなります。
リバウンドしにくい
「すっきり片づいた気持ちの良い和空間」の完成です。
私はこの時「風が吹いた!」
と思っています。
家が整うと、最初はリフォームを反対していた母も喜んでお友達を招待しておもてなしを始めました。
そして80歳を超えた母が張り切って食品衛生管理士の資格をとり、
なんと古民家料理屋「山の薫りのおもてなし 楓花」の開店につながりました。
母が喜んでお客様におもてなしする場を作れたこと。
父や母の陶芸や籐の作品を生かす場ができたこと。
妹がシェフとして帰省して両親が喜んでいること。
なにより空き家になる予定だった実家を再生し、
皆さんに喜んで頂ける場にできたこと。
すべては「片づけ」から始まりました。
家を片づけるといい風が吹いて、人が集まります。
良い『気』が流れてきたと感じました。
自分にとっての心地よい空間・心地よい毎日
具体的にイメージしてみませんか。
どんな生活が理想でどんな部屋で過ごしたいですか?
片づけてもすぐにリバウンドしてしまう・・・。
リバウンドしにくい部屋にするには
ズバリ!!
「こんな部屋にしたい♡」という理想のイメージを
持つことが第1歩。
理想の生活・空間をイメージすることによって、
片づけ方は大きく変わります。
綺麗に整うと、もっと良くしたくなります。
ひらめきが生まれてきます。
照明・音楽・香など、素敵が溢れる空間づくり♡
いつかではなく『今』始めませんか?
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