Published On: 2021.09.18Categories: 笑って泣いて介護日記

秋の夜長。
思い立って父の趣味の陶芸の写真を整理しました。

父が作った壺に、母が秋の花を活けた写真。

じっと見ていると、昨年の秋の出来事が蘇ってきました。

その日は生前整理の講座がある日でした。
準備を整えて、スーツに着替えて最後の確認作業をしていると・・・。

電話が鳴ります。
母からです。
「あっこ、お父さんがいなくなった!!」
「家にも畑にもいないんよ。」


「大変。また山に行ってるんだわ~。」
すわ、一大事!!
すぐに着かえて、山へ走ります。
運動不足がたたって、ぜえぜえ。
思うように足が前に出ません。
自分としては全速力。
はたから見ると、歩いているようにしか見えないかも💦

「じっちゃ~ん!!」
と叫んでも、父は耳が悪いので聞こえません。
とにかく見つけるしかありません。

 

 

いつもいる所を探してもいません。

どこかで転んで頭を打っていたらどうしよう。
ご近所さんに電話して一緒に探してもらおうか。

焦ります。。。

けもの道のような、道とはいえないような所を這い上ると、動けなくなった父がいました。
良かったあ~。
毎回見つける度に、ほっとして身体の力が抜けます。

父は登ることはできても、下りることができずに固まっていました。
年を取るにしたがって、高所恐怖症になったみたいです。

若い頃から「わしは山で死にたい」と言っていたぐらい、
山が大好きで毎日木や竹を切ったり運んだり。
だから
勝手知ったる山で動けなくなるってつらいだろうな。
と思います。

ゆっくりゆっくり父のペースに合わせて山を下りました。
母に任せるまでは、父ににっこり笑顔を振りまいていた私ですが、

 

 

母に託した途端、一気に真顔に。
パワー全開!!(たいしたパワーはありませんが・・・)
転がるように家に帰り、大慌てで着替えて汗を拭いて・・・。

滑り込みセーフ!!
無事に講座に間に合いました。
ちょっと息が切れてたかも💦

1時間前に準備を完了しておいて良かったあ~
と胸をなでおろしました。

 

 

足腰は丈夫だけれど、認知症が進んで目が離せなかった昨年の今頃。
しょっちゅうご近所さんにも探していただきました。

時には大騒ぎで探して・・・結局家にいた。
なんてことも。

デンジャラスな毎日。
でも、朗らかな父との会話は楽しくて。

私「じっちゃん、鼻毛も切ろうな。」
父「鼻毛は愛嬌よ~♡。」

鼻毛を切っている私をまじまじと見て

父「あっこは、目があるかないかわからんくらい小さいのお~。」
私「もう~!そんなこと言っちゃあいけんのんよ。(笑)」
父「ほうか!そんなことは言うちゃあいけんのんか??」

ワッハッハー!!
二人で謎の大爆笑!!

 

今は目が見えにくく足腰も弱って、自分一人では外に出なくなりました。
探し回ることはなくなったけれど、やっぱり寂しいです。

写真を整理することで、
一日一日の大切さをひしひしと感じた
秋の夜長です。

 

 

9月10月の「生前整理・片づけ収納講座」