Published On: 2021.10.12Categories: 笑って泣いて介護日記, 道具

古民家レストラン「山の薫りのおもてなし 楓花」の部屋に掛けている古時計。

 

久しぶりに降ろして、綺麗に埃を落とします。

 

振り子を外して奥を見ると、紙が貼ってあります。

茶色い紙には、
「修繕保険
向三ケ年間保険致します。」
の「三」の文字の上に「半」と書き直しています。

そして修繕の日付は「昭和31年4月6日」になっています。
元々の3年間の保証期間が終わって、修理したのが昭和31年なので、
この時計は昭和20年代のものなのだなあ~とわかります。

もう70歳くらいかな。

 

そして、青い紙には
「平成24年5月19日」と書かれています。

実は時計屋さんに修理に出したのは私です。
もともとこの古時計は、使われなくなって物置の片隅に埃をどっさり被って置かれていたのです。

なんとか息を吹き返してほしいと思って、綺麗に拭いてダメもとで時計屋さんに持っていきました。

 

すると何という事でしょう!!

チクタクチクタク時を刻み、定時に時間の数だけボーンボーンと鳴るように!!

嬉しくてしばらく使っていましたが、時を打つ回数がずれてきて、
6時なのに8回打つようになったので、振り子時計は飾りとして部屋に掛けることに。

 

今朝久しぶりにねじを巻いて、ボーンボーンという音を聴いていると
3年ほど前の慌てふためいた思い出が蘇ってきました。

 

その日は「生前整理」の講座を開催する日でした。

講座の準備が完了して、
「振り子時計の音が講座の邪魔になる。」
と離れの家へ時計を持って行って、ついでにお茶を飲んでから講座の部屋へ戻りました。

準備万端。
受講生様が揃って、いざ講座開始!!

「それでは、簡単に自己紹介いたします。
プロフィールのプリントをご覧ください。」

いつものように始まりました。

ところが・・・

 

「先生、プロフィールの紙がありません。」
「私も!」
「私も!」

えっ?ついさっき配ったはずなのです。。。
「確かに4枚配ったはず!!」
「あれは、まぼろし?」
「私の記憶違い?」
「とうとうボケた?」

一瞬焦ったけれど、予備のプリントを準備していたので、それを配ってその場は事なきを得ました。

だけどその日1日「あ~もしかして認知症かもしれない・・・。」
とすっかりブルーになって過ごしました。

 

夕方、両親が住んでいる離れに行くと、
テーブルの上になんとプロフィールの紙が4枚!!
「オーマイガー!」

ニコニコ顔の父が、
「あっこが、本物よりべっぴんさんに写っとるよ!!」
とっさに
「本物の方が美人じゃろ~。」
と答えると
「ほうかのう。本物はよう肥えとるよ。」
「そんなこと言っちゃあいけんのんよ。」
といつもの会話で大笑い。

でもでも

どうしてここにあるの???
と心の中で叫びまくり、母に聞くと
「じっちゃんが昼すぎに持ってきたんよ。あっこが渡したんじゃあないの?」

あっそうかあ。
私が席を外してる間にじっちゃんが来て、私の写真があったから持ってきたんだあ~
と納得。

良かったあ~。
私、認知症じゃないわ!!

 

あのころは、父は認知症だったけれど、目も見えて足腰も丈夫で好きな所にすたすたと歩いて行くことができました。
そんなデンジャラスな毎日が、今ではとても懐かしいです。

時間は止まってくれません。
今この時を大切に大切に過ごしていきたいと思います。

 

 

 

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