Published On: 2022.03.24Categories: 古民家再生, 片づけ収納, 生前整理

少しずつ進めてきた実家の古民家のリメイク&片づけ収納&生前整理。

10年ほど前、ダイニングの出窓を
好きなものを厳選して飾る棚にしてあげたい

できれば季節を感じられる空間にしたい。
と考え、住んでいる母と相談しながらリメイクを開始しました。

もともとダイニングの出窓にはサッシがありレースのカフェカーテンがかけてありました。
棚を置いて、お人形さんやこけし、石や貝殻や写真など1年中同じ物がたくさん飾ってありました。

何とかすっきりさせようと、相談の結果
出窓を和風の元の姿に戻すことに決定!!

最初はあまり気が進まなかった母でしたが、
物を処分したり、
出窓のサッシを隠すために、母が作った古布のタペストリーを掛けたり
棚を取り払い、父が作った壺や母が作った籠を飾ったりするうちに前向きになってきました。

(古布のタペストリー)

当時は生前整理という言葉も知らなかったけれど、
たくさんあった物の由来を聞いたり、処分したり、人に譲ったり、他の場所に飾ったりして
すっきりと物にカタをつけていったので、
今から思うと生前整理を手伝っていたんだなあ~
と思います。

片づいてはきましたが、それでも私的にはまだまだ気になる所が。
壁のクロスを取りたい・・・
せっかくの梁をクロスで隠してるのが残念・・・
洋風のカーテンも気になる・・・
左の大きな食器棚が圧迫感がある・・・
テレビの位置も微妙・・・

 

でも母的にはこれで気に入っているので、動く気配はなし。
そこで無理せず時間をかけることにしました。
数年保留です。
親の家の片づけは慌てると失敗します。

先にクロスが汚れてしまっていたキッチンのリフォームをすることに。
その時の様子は↓こちらからどうぞ。

キッチンのクロスを珪藻土にすると、続いているダイニングの壁が気になってきました。
そのタイミングで母にダイニングも珪藻土にすることを提案。
今度はいい返事がもらえました。

そこでプロにお願いして、
サッシを取り払って壁にして、クロスを珪藻土にしてもらいました。
これで絵や書を飾れます。
カーテンも和柄のものに付け替えました。

 

それからは、
母もとても気に入って、季節ごとに絵や花や器を飾って楽しんでいます

↓この頃は食器棚と和ダンスを並べて飾り棚にしています。

(夏は蓼の花を母の籠に活けて)

 

左側の食器棚は物置でホコリを被っていたのを救出して磨いて色を塗りました。
扉を取り外して飾り棚に。

(秋には柿とすすきと父の壺)

 

 

もともとの出窓を正面から見るとこんな感じでした↓

壁にベニヤ板を張りその上にクロスを張っているので、
隠れている柱がどうなっているのか見当がつきません。

↓before(ボケた写真しかありませんでした💦)

 

ドキドキしながらクロスやベニヤ板を全部外すと、なんということでしょう~!!
出窓の部分を柱が囲っていて、まるで額のようになっていました。

出てきた柱はベニヤ板を打ちつけた穴や傷がいっぱいでしたが、それも味わいと思い込むことにしました(笑)
柱もプロに綺麗に塗ってもらいました。

(初夏はつつじやアヤメ、鞆の浦の絵)

 

3段ある棚の一番上の棚板は自分で色を塗りました。
柱より少し明るめの色です。

(秋は父の素朴な壺に柿と紅葉)

 

棚板の上から2番目と3番目の板は、庭の木を切った時に製材してもらっていた板です。
何年も置いていたので、反ることもなく馴染んでいます。
曲線と木目を生かすために、まっすぐにせずそのまま磨いてクリアーのニスを塗りました。
自分で作業すると見る度にニヤニヤしちゃいます。

 

昨年カーテンをブラインドに変えたので↓

また印象が変わりました。

以前のブログでも書きましたが、こうして家を整えるといい『気』が入ってきた気がします。
母がランチの店をしたいと俄然やる気になり『楓花』を開店しました。
こうして今はお客様を迎える場となりました。

親の家の片づけは根気が必要ですが、少しずつでも続けることが大切ですね。

その後両親も高齢になり、古民家は段差が多くトイレやお風呂も遠いので
両親は離れに移りました。

目下私の意欲は、そちらの家をいかに過ごしやすくするかに移っています(笑)
高齢者が住みやすい家に整えている様子もまたいつかお伝えしたいと思っています。

いずれ春永に・・・。

 

投稿者プロフィール

永井 晶子
永井 晶子生前整理・片づけ収納アドバイザー
~捨てずに生かすお片づけ~
物・心・情報を整理し、
かろやかで心豊かに暮らすための
片づけ方のご提案をしています。