92歳の父と86歳の母。
母が膝の手術のために入院中なので、ただ今認知症と緑内障の父の絶賛介護中です。
父「あんさんはだれですかいのう。」
私「私はじっちゃんの娘よ。」
父「わしの娘にしちゃあ、年をとりすぎとるなあ~♬」
私「もう61歳になったんよ。」
父「ひやあ~!!ひどう(すごく)婆さんになったなあ~。」
一緒にいた妹のかめ代。と3人で大爆笑♡
介護って、2人ですると「辛いことは半分に、楽しいことは2倍になる」気がします。
妹が毎週手伝いに来てくれて本当にありがたいです。
以前家の中の手すりの紹介をしましたが、
外の駐車場への小道にも手すりをつけました。
介護度に応じて、少しづつ環境を整えていっています。
両親の家で、手すりの次に私が気になっていたのは照明です。
例えば、玄関の照明。
スイッチは玄関の中にあります。
病院から帰ってきて暗くなった時、手元が暗くて鍵がなかなか開けられません。
やっと開いても中は真っ暗。
玄関のたたきから段を上がらないとスイッチを入れられません。
そこで、玄関の照明を人感センサーライトに変えました。
玄関の近くまで来ると自動で灯りがついてくれるので、安心安全。
母が鍵を開けるのも簡単にできました。
そして、玄関の中、廊下、洗面所、トイレなども
人感センサーライトに変えました。
母は足が痛くて目も見えにくいために、スイッチを入れるのも面倒になるのか、
いつも暗いままで手探り状態で歩いていたのが改善されました。
母は電気代がもったいない
と言いますが(笑)
LEDなので、今までよりもずっと電気代は節約できるはずです。
ベッドを置いてあるリビングの電気は、リモコンで操作できるものに交換。
夜父が起きた時に、枕元にリモコンがあるのですぐに電気をつけることができます。
電気といえば、キッチンのテーブル。
父が、料理を取りにくそうにしていたので、
電気スタンドで明るくすると
箸で上手に食べられるようになりました。
電気スタンドがなくても、私たちにとっては十分な明るさだったのですが、
父にとっては暗かったんだなあ~
と気がつきました。
お皿も絵柄がある皿は、絵柄を食べ物と錯覚してつまもうとしていました。
そこで、色がある料理は無地の白いお皿に
白いご飯などは、無地の茶色いお皿に盛りつけると、迷いなく食べられるようになりました。
玄関の段差は、大工さんに踏み台を作ってもらいました。
今は何とか手すりを持ちながら上がれますが、
降りるのが怖いらしく難しくなってきました。
これからの検討課題です。
家の中の段差を解消するために床に板を張ったりしましたが、
どうしても難しいところは、↓写真のように段差解消してもらいました。
たったこれだけの段差でも、父は
「わあ~怖い!!」
「こりゃあ、危ないなあ。」
と大騒ぎです。
父は夜は1時間半に1回くらい、トイレに起きます。
こちらが寝入っている時に、起こしてくれるのがセンサーマット。
父が起きてマットを踏むと音楽が流れます。
とっても重宝しています。
朝4時頃、マットを踏みながら
父「朝だよ。朝だあ~。」
と元気に目を覚まします。
私が父の目の前で、眠そうにあくびをしていると
父「あんさんは、人の前で何回もあくびをするんじゃなあ。ええよええよ。幸せそうじゃ。」
私「じっちゃん、まだ起きるには早いんよ。もう少し寝させて。」
父「わしゃあ寝るのもしんどいんよ。でもあんさんは寝んさい、寝んさい。」
と言いながら、つぶらな瞳でじっと私を見つめます。
そんなに見つめられたら寝られないよお💦
先日の会話
私「ばあばは、もう86歳になったんよ。」
父「やれやれ、すげえなあ。わしより年上やなあ。」
(いえいえあなたは92歳ですよ~)笑
時々クスっと面白いことを言ってくれるのです。
言葉のチョイスが楽しくて、しょっちゅう笑わせてくれます。
先日お客様に「介護してるのにやつれてないねえ~。」
と言われ、妹に伝えると大笑い。
妹「あっちゃん、すごい楽しそうだよね。」
と言われ、はたと気が付きました。
両親の家を暮らしやすくするために、あちこち整理したり片づけたりするのがとても楽しい。
週に3日、妹が美味しい料理を食べさせてくれてとっても幸せ。
そして何より大好きな父の役に立ってると思えることが最高に嬉しい。
そう思えるのは
デーサービスやショートステイの皆さんのおかげ。
妹やご近所さんのおかげです。
たくさんの人に支えてもらっているおかげで、やつれずに(笑)元気に介護できています。
1人で抱え込んでいたら、
仕事が思うようにできないもどかしさや、寝られないつらさ、汚物の処理などで凹んでいただろうな。
全力で自分を守って、その上で「今の自分にできる介護」をする。
みんなの笑顔を守るために、無理しない介護のあり方をこれからも探っていきたいと思います。
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